ロウ付け棒 アルミ専用とキャパシティハット
アンテナにはアルミパイプなど、アルミを使う機会が多いですが、アルミの問題は電触とハンダ付けができないこと。
卵型のキャパシティハットは圧着端子と3mmΦのアルミ棒を使っていますが、圧着端子部分ちは結構な力が加わりますので、圧着だけでは少し心配です。
そこで、アルミのハンダ付けを試してみることにしました。ところが適当な製品がみつかりません。
そこで、僕が試したのはロウ付け用のストレート ロウ付け棒 アルミ専用です。
溶接棒みたいな形状をしていますが、接合する部分をガストーチで熱してロウ付け棒を熱した部分に当てて溶かし固めます。ガストーチはカセットコンロ用ボンベを使うもので、僕はイワタニ製を使っています。
写真のように、アルミと銅に錫メッキの圧着端子をロウ付けすることができました。ハンダ付けみたいにガッチリとロウ付けしています。
バックがボケていますが、何の工作が分かる人には分かったと思います。卵型キャパシティハットの8本バージョンです(今までは6本)。この接合部分、風に吹かれて微妙に動いて、接触不良になりやすいので、今回はロウ付けしたわけです。
6本と8本、そんなに違わないと思うでしょうが、結構違います。グラフのスケールが違いますが、数値を見てください。6本から8本の2本の増加でも違いがハッキリわかりますから、ナシと8本ではドエライ違いがあることが、ご想像いただけると思います。
従来の6本のキャパシティハット fo 3.540MHz Z=86.1Ω
今回の8本のキャパシティハット fo 3.507MHz Z=101.1Ω
共振周波数が30kHzほど下がっていますが、インピーダンスはあがっています。もっともシャントコイルを入れた状態での計測ですから、実際のインピーダンスをステップアップしたインピーダンスを示していますが、いづれにしてもインピーダンスがあがっていることが重要です。
普通は共振周波数が下がる→コイルの巻き数を増やす→給電点インピーダンス下がる→損失が増加する
わけですが、共振周波数が下がったにも関わらず損失が減るわけです。キャパシティハットでの短縮はコイルでの短縮とは異なり、効率が良いことが計測結果でも見えました。
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