3.5メガ用の同軸トラップ
7メガ用の軽量同軸トラップで使ったRG-316の調子が良く、3.5メガ用も製作してみました。写真のように、Φ型に仕上げて、バーチカルエレメントの途中に挿入しやすくしました。
空芯コイルの真ん中にコイルの一部が通る形となりますが、ボビンに巻いた場合と同等なので問題無いと判断しています。
使うテフロン同軸の入手先ですが、入手先は限られています。今回は通販にしましたが、テフロン同軸RG-316は安価に入手できるようです。
今回の3.5メガ用としては直径15cmの空芯コイルなら3mとのことでしたが、余裕をみて全長3.1mで切り出してトラップにしてみました。
小口径だと巻き数が減る傾向がありますので、直径12cm程度で巻いてみると、3.1mでは2.4メガで共振してしまいました。
そこで50cmカットして3.2メガとなりました。ここまでは普通の〇形でした。いよいよ微調整に入ります。
Φ形にするため、更に10cm程カットしてΦ形にしてみると、3.7メガで共振・・・・。
「あうぅ・・・・」
と焦るところですが、ここでは冷静に同軸の束を「締め上げる」のがポイント。
固定箇所を2カ所に加え、もう2カ所、合計4カ所を輪ゴムで仮固定すると3573kHzで共振しました。
これなら固定する時に結束バンドで締め上げると、3520kHz近辺で共振させることができるでしょう。
写真のように、結束バンドで4カ所締め上げたら、共振周波数が50kHz程下がり、目標周波数になりました。
諸元
共振周波数 3525kHz付近
同軸 RG-316
直径 約11cm
巻数 6.5回
形状 空芯Φ形
同軸長さ 250cm
※同軸の被覆を剥いた長さは片側5.5cm
今回発見したテフロン同軸巻きのツボ
RG-316はテフロン同軸としては細くて、他のテフロン同軸よりも扱い易いタイプですが、やはりテフロン同軸、1.5D2Vよりも数段固いです。
コイル状にすると、丸めて保管していた時の形状に戻ろうとします。ですので、大まかな形に仕上げたら、仮止めとして一晩放置します。
すると、保管時の癖に戻ろうとする力が落ち着いて、新しい形に馴染んでくるようで、復元力(?)が落ち着いてきます。この状態にしてから、写真のように、仮の芯(今回はクラフトテープの芯)に巻き付けて、ちょっと緩めた状態にして寸法を微調整すると、同軸の束として纏め易いようです。
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