APB-3で低周波を測定する
APB-3はスペクトラムアナライザーやネットワークアナライザーとして使える便利な測定器で、他にもAF/RFオシレーター、オシロスコープ、SDR受信機、送信機としても使える万能測定器です。
アマチュア無線をやっていると、APB-3は無線用・・・と思い込んでしまいますが、スペアナもネットアナも他の機能も、全て低周波でも動作します。
低周波の測定だと、ついついPCとウェーブスペクトラを使ってしまいますが、APB-3はどうかな?と思って試してみました。
まずは音創り研究会のマイクアンプキット、DMS-05DMkIIのゲインについて、最大ゲインの周波数特性を調べてみました。
APB-3をネットワークアナライザにして、周波数範囲を20~20kHzに設定、出力レベルを-60dBにして正規化してから計測しました。
出力レベルをマイクアンプのゲイン以上に下げておかないと、APB-3に過大な信号が入力されて、APB-3の初段にあるA/Dコンバーターを過大入力で壊してしまいますのでご注意ください。
計測結果のグラフからはSSBの帯域では約53dBでフラットな周波数特性であることがわかります。
つづいて、フロアノイズレベルを測定してみました。マイクアンプのマイク端子を270Ωで終端して、ボリュームを右回しきりとして増幅ゲインを最大に設定。
その状態でマイクアンプの出力レベルと周波数特性をスペクトラムアナライザー機能でプロットしてみました。
いゃぁ、実に良くできていますね。ノイズフロアレベルは、低い低域でも100dB以下で、SSBの帯域では-114dBとなっています。
自作機で-100dBを超えるフロアノイズレベルの増幅器を製作するのは、結構大変だと思います。-110dB以下をキットで実現しているなんて・・・と自画自賛。
ウェーブスペクトラの方が使いやすい場面もありますが、APB-3はオーディオ帯域でもとても便利に使えました。
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