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2017年4月 2日 (日曜日)

Tiny-CAT SCR Preselector (Heros Technology Ltd.)

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SDRが注目されていますが、受信の場合肝となるのは、やはりアナログ部分です。デジタル技術で頑張っていますが、やはり強信号がたくさん入っちゃうと飽和します。そこでBPF並べることになります。

IC-7300の後継機種のIC-7610はデジセル(デジタル制御のアナログフィルター)を搭載してオーバーロード対策するようです。

他のSDR受信機をみても、フロントエンドに特性の良いフィルターを入れるのが通例で、まだまだデジタルだけではオーバーロードに耐えられないようです。

とはいっても、デジタル技術もどんどん進歩しているので、SDRのフロントエンドにアナログフィルター並べるのも、ここ数年かも知れません。

イギリスのHeros Technology Ltd.から、受信機や無線機の受信周波数と連動して同調する面白いプリセレクターTiny-CAT SCR Preselectorが販売されています。
1.8MHz to 30MHzを5バンドに分けて、LCをリレーで切り換えて同調させる方式で、回路はオートチューナーを想像してください。

異なるのは無線機や受信機のCAT信号でプリセレクターの同調周波数を連動させる点です。最近は一部のオートチューナーでも採用していますね。

Tinycat_scr_preselector

Tiny-CAT SCR Preselectorのもう一つの特徴は大きなコイルを使ってQを高く取れるようにしていることです。

写真のように、基板上には大きなトロイダルコアを使ったコイルとリレーしか見えません。コンデンサーはチップ型が基板の裏面に実装されています。

コイルにはタップが出ていて、コンデンサーと組み合わせてHF帯を5バンドに分けて連続カバーしています。BPFではありませんので、1.8~30メガのどこでも同調可能です。

プリセレクターは受信している周波数の近傍の信号や、ローバンドで中波の放送局を減衰させるのが目的です。そこで1.8 3.5 7 10メガに同調させた時の特性を計測してみました。

挿入ロスが1.8メガで2dB、7メガで3dBと少し多めに感じますが、減衰特性は7メガで、10%離れた周波数で-10dBでした。減衰特性は、周波数が下がるとシャープに、周波数が上がると緩くなります。

1段のLCフィルターとしてはマズマズで、やはり大きなコイルでQを高く取った結果ではないかと思います。周波数を固定すればもっと特性の良いフィルターが作れるかもしれませんが、受信周波数に連動して同調する・・・というのがこのTiny-CAT SCR Preselectorの最大のウリだと思います。

なお、実際に使うためにはPCにUSB接続する必要がありますが、USBのドライバーが専用なんです。
しかも、送られてきたCD-ROMのドライバーでないとインストールできないのです。
Webで公開されているドライバーでは使えません。(なんとかいうか、本人以外には使わせない工夫のようです)
僕は説明書を読まずに数時間ほど四苦八苦しました。

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