HiLetgo USBアイソレータの電源ノイズ
USBアイソレーターは電源ラインも含めてアイソレーションされています。詳しい仕組みはわかりませんが、接続せずに電力を供給するのですから、あまり電力を供給できないようです。
今回はUSBの電源ライン(5V)に62Ωの抵抗を接続して、80mA程度の負荷を与えた状態でテストしています。
今回テストに使ったのはORICOの金属ケースのセルフパワーの7ポートUSBハブ。この製品はセルフ電源が12Vなので5V品と比べて扱い易いです。
7ポートは半分がwebカメラやローテーターなどの機材が接続されている状態。
最初の図が機材が接続されたUSBハブ自体のノイズのスベクトラムです。USBハブ自体のノイズに加えて、接続された機材からノイズが流れ込んでいると推測されます。
なお、セルフパワーの外部電源には、先日記事にしたフィルターを入れてあり、このようなノイズを注入していないのは確認済みです。
結構ノイズが載っていますねぇ・・・。こんなにノイズ出してる犯人探しの前に、USBアイソレーターの電源ラインノイズを確認してみましょう。
これがUSBアイソレーターでアイソレーションされた電源のノイズです。
計測方法はUSBハブと同一方法、同一条件です。
パッと見でノイズが「少ない」のがわかりますね。耳で音が変わったのは、電源ノイズが減ったことが理由でしょう。他に変動要素はありませんから。
今回のUSBアイソレーターはアナデバのADuM3160を使っています。USBアイソレーターチップはリニアテクノロジーにもLTM2884があって、このチップを使ったUSBアイソレーターも販売されています。
リニアテクノロジー製チップ採用のUSBアイソレーターのノイズスペクトラムも計測しましたが、価格で二倍以上高かったリニアテクノロジー製チップ採用のUSBアイソレーターよりも、アナデバのADuM3160を使った中華製USBアイソレーターの方がノイズが少なかったです。あくまでチップを使ったボードでの比較です。実装技術コミですね。中華製のコストパフォーマンスが光りますが、安定性と寿命が心配だなぁ。
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