昇圧レギュレータ 電源モジュール XL6009
ファンタム電源は48Vです。この48Vをどうやって作るのか?がファンタム電源のハードルと言ってもいいと思います。
最近は優秀な昇圧チップが出回っていますので、中華製の160円の激安品、XL6009を使った昇圧モジュールボードを試してみることにしました。
写真はBBに昇圧モジュールボードを載せて、周辺回路を組んだところです。
昇圧モジュールボードは例によって2枚注文してテストしましたが、2枚とも問題ありませんでした。後は耐久性ですね。
モジュールボードそのままでは40Vが上限ですので、リンク先のレビューにある改造記事に沿って、330Ωの固定抵抗を250Ω程度へ変更、耐圧40Vのショットキーバリアダイオードを手持ちのファストリカバリーダイオードの耐圧1000V1A品への変更し、50Vの電圧が出力できるように改造しました。
但しモジュールボード上の出力平滑コンデンサが50V100uFです。48Vは定格ギリギリなので、コイツも取り替えた方がいいのは承知していますが、今回は交換していません。データシートのように、220uF程度の良質な電解コンに交換するとノイズが減る可能性はありますね。
交換したダイオードは1Aでは容量不足なんですが、今回はファンタム電源や低消費電力用途しか想定していませんので1Aもあれば十分です。
発熱が多くなる大電力を扱わせるのは、中華製ですので気が進みません。僕は「小電力専用」と考えています。
というわけで、BBに周辺回路を載せて、3本足のエミフィル(0.1uFのヤツ)を出力に噛ませてのノイズ計測です。
うーん、やっばりこんなモンなんでしょうかねぇ。オーディオ用途にはちょっと・・・・・って感じ。特に80hzのピーク、なんとかなりませんかねぇ・・・。
それでは・・電圧変えてみたら?ということで追試
ピークが下がって全体的に少し良くなりましたが、数百Hz以下で-80dB以上のノイズがあります。真空管のアンプでノイズフロアが-80dB程度ですから、残念ながらこのままではチョット使う気になりません。
データシートでは発振周波数は300-500kHzなので、もしかすると発振しているのかもしれません。もしくは交換したファストリカバリーダイオードが悪さしている可能性が高いですね。ちゃんとショットキーバリアにしないとなんとも言えません。
この状態なら、数百Hz以下を30dB程度減衰させるフィルターでも組んで通せばいいのでしょうけど、Cが大きなものになって、本体以下のサイズでは難しいように想像しています。
この昇圧モジュールボード、無改造でオーディオ用以外のLED点灯用とかには、十分すぎる性能だと思いますよ。というか、光量を稼ぐための多灯点灯には、必需品でしょう。
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