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2017年8月26日 (土曜日)

デジタルアッテネータ AT-6000

P_20170826_114826

e-bayで、中華製のステップアッテネータを購入しました。小型ですが、基板の裏側はしっかりした金属製のケースになっていて、このまま使う前提みたいです。
コネクタがSMAなので、写真のようにBNCに変換してテストしてみました。
下に同軸と中継コネクタが見えますが、計測は下の黒いケーブルを上のアッテネータに繋ぎ変えて計測しています。
ネットアナのキャリブレーションは下の状態で実施して、コネタクロスが変わらないように気をつけましたが、変換コネクタ自体でも損失があるので、計測結果は目安としてください。

このアッテータの大凡のスペック

1, the operating frequency: LF-6GHz
2, attenuation adjustment range: 0-31.75dB
3, attenuation step: 0.25 (dB)
4, insertion loss:  ≦1.5dB (high-frequency side of the insertion will be larger)
5, standing wave ratio: SWR 1.4
6. attenuation accuracy: ± 0.25dB Max
7. Rated power: ≦1W
8. Connector form: SMA (female, female screw hole)
9. Temperature range: -10 ℃ ~ +50 ℃ (running) -40 ℃ ~ + 70 ℃ (not running)
10. Dimension: 55 x 40 x 16.5mm /2.17 x1.57 x 0.65inch(excluding SMA interface protruding part, SMA protruding part 9mm)
11. Weight: 72g
12. Input and output impedance: 50 ohms

減衰量の設定はやや面倒ですが、液晶に設定値が表示されるのはとても便利です。
ではいつものAPB-3のネットアナ機能で確認してみます。最初に電源off時の状態から・・・・電源offなら、スルーで減衰ゼロ・・というのは僕の勝手な思い込みでした。

電源off時の減衰特性
At6000_power_off
電源offでは-11.25dBに固定されます。電源on時にどの減衰量に設定してあっても、電源offで、-11.25dBになります。逆に、-20dBに設定しておけば、電源offして再び電源onすれば-20dBになります。組み込みにも使えますね。
DBMとか、いちいちPADの抵抗ハンダ付けせずに、入力レベルを最適値に調整できるなぁ~。

挿入損失
At6000

アッテネータを0dBに設定した場合の、実際の減衰量です。アッテネータを0dBに設定していますから挿入損失が1.3dB程度あることになります。ちょっと多めかなぁ・・・。
まぁ、設定値に1.3dB足すと実際の減衰量と覚えることですね。この1.3dBを校正して、設定できるようにプログラムされてると使いやすいのですが・・・・。

減衰量テスト
At6000_025
上から、1,1.25,1.5,1.75,2,3,4.25dBに設定した時の周波数特性。スペック通り0.25dBステップでで設定き、HF帯では問題は無いように見える。

最大減衰量
At6000_2
最大は31.5dB前後でした。スペックでは31.75dBですから、誤差程度で優秀です。
実際にアッテネータとして使うと、最大31dBでは足らないことが多く、他の固定アッテネータを直列に接続して減衰量を調節しなくてはならないケースがでてくるでしょう。

設定メニューでは0.01dBステップで設定できます。つまり0.84dBと設定できますが、減衰量は0.75dBと0.25刻みとなります。設定値は0.25毎に、端数切り捨てとなるようです。
つまり、0.85→0.75  0.02→0.00 という感じで設定と実際の減衰量が異なるので注意が必要です。
いくつかの注意点に気をつけることと、使用時には電源が必要なことを踏まえれば、0.25dBステップのステップアッテネータとして便利に使えると思います。

なお、このテの中華製基板の常として、細かい仕様変更などにより、見た目は同じでも、仕様が異なる場合がありますのでご注意ください。
また、見た目では数百円のボードと違って、半田屑や不良、基板の汚れなどは見当たりませんでした。

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