HPSDRでのダイバシティ受信
ANAN8000DLE等SDRトランシーバーの高級機でサポートされているダイバシティ受信を試してみました。
ダイバシティ受信には、フロントエンドが2台以上、つまりADコンバーターが2台以上必要ですので、結果的に高級機のみ・・・でサポートされています。
SDRトランシーバーの普及機はADコンバーターが1台の場合が殆どで、アンテナが何本あってもダイバシティ受信はできません。
「いいなぁ~」ってANAN8000DLEのデモムービーみながら涎を垂らしておりました。
が
「んん?、一昨年に購入したAfedri822ってADコンバーター2個搭載してなかったっけ??」と我に返りました。そうです実際にAfedriのコントロールソフトとHDSDRの組み合わせでダイバシティ受信できました。でも、実際には2本のアンテナの実利得が異なるためアッテネーターが必要だったりして、操作性が今一つ。
ダイバシティ受信は、受信アンテナの利得と位相の両方を制御する必要があるのです。その点HPSDRはとてもスマートなジョイスティック方式(?)のコントローラーで、利得と位相を一度に調節できて便利そうです。
Afedri822がHPSDRで動けばいいわけです。早速HPSDRをインストールしてAfedri822をデュアルモードにしてLAN経由で接続してみると・・・・。
HPSDRの左上のRX2ボタンでデュアルワッチ(2台の受信機)ができるではありませんか
つまり、2台のADコンバーターをHPSDRが認識している・・・というわけで、HPSDRでダイバシティ受信もできました
受信のみですが59+20dBのノイズがバッサリ消えて気分はANAN8000DLEですわ。Afedri822はLAN接続したのでUSB接続みたいな遅延も少なく、HPSDRの設定をリアルタイムにしても、インテルNUCのCPUパワーで30~40%程度です(Intel NUC5i5RYH Core i5-5250U 1.6GHz up to 2.7GHz)。
HPSDRのノイズキャンセルコントローラーのジョイスティック方式は、調整がややクリチカルですが、位相と利得を1アクションで調節できるのは、想像以上に使いやすく、他の複数のダイヤルやスライダーを調節する方法とは隔世の感があります。
右側のダイバシティ受信コントローラー内のダイバシティ受信「有効」ボタンをクリックして、円形のジョイスティックコントローラーで調節すると、スッ とノイズが消えて、こんな感じになります。
いやぁ、ラクチンです。
但し、送信すると、すぐ隣の受信アンテナで自分の電波を受信してしまうので、送信時にミュート&受信アンテナを切り換える装置が必要です。
受信アンテナ1本分ならありますが、2本同時に・・・・は作らないと・・・です。
ノイズキャンセラーとダイバシティ受信、どちらもノイズキャンセルでは同じ程度の効き具合ですが、ダイバシティ受信でビーム方向を活かそうと思うと、コントローラーが視覚的なHPSDRに軍配があがります。
位相を45度づつ切り換えたり、180度逆にしたり・・ととても便利です。受信アンテナをキチンと1/4λ間隔で設置すれば便利に使えそうです。
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