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2017年8月 1日 (火曜日)

Tiny-CAT SCR Preselectorの再調整

Tiny_scr_black

Tiny-CAT SCR Preselectorの連動は上手く言っていますが、Tiny-CAT SCR Preselectorは1台ごとにLCの組み合わせによる同調周波数のテーブルを持っていて、そのテーブルを起動時に参照して補正(微調整)しているようです。

このテーブルは製造段階での誤差を補正する良い方法だと思います。

中身をみると、Lは手巻きですからCが固定でも同調周波数に誤差がでてくるでしょうね。
その誤差をテーブルの値で補正してCATで与えられた周波数に同調させる賢いマイコンが内蔵されているようです。

以前の記事での連動方法では、この個別の補正を無視してLCの切替リレーを制御するため、同調周波数に誤差がでてしまうわです。気づきませんでした。

また、Tiny-CAT SCR Preselectorの補正テーブルのデータを確認していたら、明らかにミス(バグ?)と思われる部分がありました。
そこで、CATの周波数(受信周波数)とTiny-CAT SCR Preselectorの同調周波数のズレ調べてみました。

Tiny_scr_blue

最初のグラフでは同調周波数が100kHzほどうわずっています。当然ながら受信周波数でのロスも増えていて、7メガで3~4dBのロスが出ています。

左のグラフ(2台目)では、受信周波数よりも同調周波数が200kHzほど低くなっています。
こちらも3dB程度のロスが発生しています。

7メガでこれだけのロスがでていますので、もっと同調がシャープな3.5や1.8では大きなアッテネーター付きプリセレになっている筈です。

Tiny-CAT SCR PreselectorのキャリブレーションテーブルはCの容量別に各バンドごとに24箇所の実際の同調周波数を記録したものです。
APB-3のネットアナライザーを使って、2台ともコツコツと間違った周波数の代わりに、測った同調周波数に置き換えてから、本体のマイコンに読み込ませてキャリブレーション完了です。

TCP/IPに変換して連動させた状態でAPB-3で同調状態を確認しましたが、受信周波数と同調周波数のズレは±5khz以内(ロスも0.5dB未満)であることを確認して作業完了です。
納品時からズレていたとは・・・・。
ガレージメーカー品ですから、この程度はしかたないか・・・・。先方の作業手順か、測定器自体が狂ってるみたいですね。

また、連動についてはとりあえずUSBシリアルをTCP/IPに変換して同時に動作させるようにしました。こちらの方法についてもそのうち記事で紹介したいと思っています。

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