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2017年8月12日 (土曜日)

TV用分配器の問題

P_20170811_113621

SDR受信機のために、受信信号を分配しようとすると、分配器のお世話になります。分配器ならテレビ用のものが安価に入手できますが、75Ωです。

50Ωラインに75Ωを接続するとSWRは1.4くらい、送信ではそんなに気になりませんし、ましてや受信ですからね。安価ですし・・・。

問題は対応周波数が10MHz以上~となっていて、上はGHz帯までokのものが殆どですが、下が今一つ。7メガで使えないじゃん・・・ってことになります。

もう一つ気になるのが、テレビ用の分配器はアンテナ直下に同軸給電のブースター(プリアンプ)を設置できるようにDC電源を同軸に流せるように同軸給電に対応していて、分配器もDCが流せるポートがあります。

このDC電源を通すポートと通さないポートで本当に周波数特性が一緒なのか疑問です。DCを通すために、RFCが使われていることがあるからです。
そこでAPB-3でテレビ用分配器の特性を計測してみました。計測は実際に使う場合の50Ωラインを想定して50Ωで行いました。

DC通過対応側の周波数特性
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これは確かに10MHz以上・・・って特性ですね。7は我慢するとしても3.5や1.8では使えません。
もう一つの出力、DC通過未対応ポートは、10MHz以下でややロスが増えるものの、1MHzまでほぼフラットな周波数特性ですから、DCを通す工夫が悪さしているようです。

752

内部をみると、DC通過側には茶色のコイル状の細長い部品が見えます。これがRFCです。

RFCを取り外して、再度、DC通過対応端子の周波数特性を計測したのが左のグラフです。DC通過未対応ポートと改造後のDC通過対応ポートの両方の特性を重ねてプロットしましたが、測定誤差といえる差異しかありませんでした。

DC通過対応ポートにあった2.3MHz付近のディップが消えて、1MHzから60MHzまで、ほぼフラットな周波数特性になりました。但し、インピーダンスはRFCを取り外しても10MHz以下でどんどんズレていきます。
10MHz以下で減衰が増えていくのは恐らくインピーダンスが75Ωからズレていくためと推測され、設計周波数の下限が10MHzなのでしょう。

SWRは両端50Ωとして、1.8で3前後、3.5で1.7前後です。送信するわけではありませんから、神経質になる必要はないと思います。7から60メガまではSWR1.3前後です。

50Ωの分配器でも2分割の場合は-3dBの減衰があります。本来75Ω用の分配器を50Ωで使えば当然ロスが発生するわけで、その減衰も合わせてグラフの減衰量と周波数特性なら、高価な分配器を購入せずとも、安価なテレビ用の分配器ってのもアリですね。

T型コネクタで分割しちゃっている方も多いと聞いていますが、TV用分配器を手に入れてコネクタ含めて改造されてはいかがでしょう?
コネクタはF型です。探すとF→BNCや、F→Mの変換コネクタがあります。また、改造しなくてもDC通過対応ポートにSDRを接続してローバンド受信時のアッテネータ代わりにする・・・ってもアリですね。

■追記■

分配器には色々な種類がありますので、どの分配器にも同じことが当てはまるわけではありません。この記事は一例として、手持ちの分配器をお調べください。

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