« 音創り研究会の通販再開 | トップページ | Nutubeのマイクロフォニックノイズ対策 »

2017年9月13日 (水曜日)

パッチンコアZCAT3035-1330のインダクタンス

P_20170913_132052

パッチンコアが便利なのは、まさにパッチンと電線にクランプできる点にあります。クランプできないと、電線の両端どちらかを外して、コアの穴に電線を通す必要があります。

TDKのパッチンコア、灰色のプラスチックは屋外で使用すると、紫外線で劣化して、パッチンの蝶番部分が破断、クランプした電線から外れます。タワーの上など、屋外で利用する場合には、インシュロックタイ等で、コアを腹巻のように固定しておくと安全です。

というわけで、パッチンコアを屋外で使っていると、蝶番が外れたパッチンできないパッチンコアが手許に増えていきます。

パッチンできないだけならまだしも、そのうちケース自体もバラバラになって、半円筒形のコアだけが手許に残ります。

この裸の2分割コアを4個(パッチンコア2個分)熱収縮チューブで固定して、長めのチクワ状のコアにして、パッチン2連結とのインダクタンスの差異を見てみることにしました。

コアは密着した方が容量が増えるので、チクワ状の方がインダクタンスは多くなりそうですが、結果は如何に?

まずは正常なパッチンコアの2連結、ぴったり連結させるため、連結部分をビニルテープで固定しています。テストは2回巻で実施しました。
パッチン2連結は22.6uHでした。

P_20170913_132014

今度はPVC熱収縮チューブ(ニッカド電池をシュリンクしているアレ)で、ケースが壊れた2個のパッチンコアから集めた半円筒形コア4個をしっかりと密着させたコア。

27.5uHです。その差4.9uHと結構大きいです。ケース入りのパッチンコアを連結しても、連結部分にはケースとケースが挟まって、コアとコアが接触しません。、

熱収縮チューブで固定した方は、コアとコアがピッタリ密着、さらに収縮チューブで押さえつけられている状態です。

また、コアに直接電線が接しているのと、プラケースを挟んで、コアから2mm以上離れている差でもあります。

いづれにしても、インダクタンス的にはやはりプラケース入り方が低い結果でした。
結果は予想とおりでしたが、容量にこんなに差がでるのは予想外でした。

ただし、やはりパッチンできないのは面倒でした・・・・。

■追加■
お遊びついでにメガネコア型も試してみました。大径のPVC熱収縮チューブでコアがズレないように注意して収縮させて固定します。
チクワ型よりも若干容量が大きくなりました。コアがメガネ型ということが容量増加の主な理由だと思いますが、原因としては捲線がコアに密着し易いことが考えられます。

P_20170913_210503

ケース入りの2連結とコアむき出しペアのメガネ型だと、かなり容量に差がでてきますね。
FT114よりもかなり大型ですからバランとかだと、数百W~500Wくらいはイケるんじゃないでしょうか。

|

« 音創り研究会の通販再開 | トップページ | Nutubeのマイクロフォニックノイズ対策 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。