コモンモード電流激減
どうしても下がらなかった3.5メガのコモンモード電流値を1/17程度に激減させることができました(変更3の欄)。
ハイバンドはアンテナの給電点、同軸、無線機回りにコモンモード対策を行えば、コモンモード電流は下がることが多いのですが、周波数が低くなるにつれて、対策が難しくなるようです。
コモンモード電流を下げるのに必要なコアの数や巻数がどんどん増えることも原因ですが、どんなにコアを増やしても解決しないような状態になることも多いと思います。
僕の場合、3.5メガがそうで、何をやっても10mA程度の状態が長く続いていました。コンテストの時以外は出なかったのでそのままにしておきましたが、昨年からコンディションの低下につれ、低いバンドへと主力も変わり、釣り竿とワイヤー式のマルチバンドバーチカルの組み合わせで良く出るようになりました。
最近はFT8でQRVしていますので、3.5メガでのコモンモード電流を減らす必要性もあがっています。
以前の記事で、僕は3軸同軸(シールド層が2層ある特殊な同軸)を愛用していることを何回も記事にしていますが、外側のシールド層はどこにも接続しないで使っていました。
今回、外側のシールド層(同軸をシールドしているだけで、どこにもつないでいない)を鉄筋に接続してみました。
同軸の被服を剥いて、外側のシールド層を剥きだしたところに、平編み線を添わせ、その上から長さ30cm程度のステンレスのLアングルで挟みます。
Lアングルはパイプクランプで締め上げることで、平編み線とシールド層を圧着するわけです。
Lアングルはアルミ製もありますが、アルミと銅は水分が加わると化学反応するので今回はステンレスにしました。もともとLアングルに電気的な特性は求めておらず、頑丈ならば鉄でも構いません。
Lアングルから取り出した平編み線を適当なアースポイント、僕の場合は鉄筋に導通しているポイントに接続しました。
同軸はバーチカルアンテナに接続していますので、同軸の芯線はエレメントに、網線はラジアルと鉄筋に接続していますが、今回処理したシールド層はシャック側でアースに落としている形になります。
実は、この処理で同軸のシールドが高まり、同軸で拾っているであろう外来ノイズが減ることを期待したのですが、そちらの効果は・・・・殆ど感じませんでした。
半分ガックリ、でもコモンモード電流が激減する効果があって、半分嬉しい状態です。
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