FT240 材質の違い検証
コモンモードと言えば同軸が手軽に巻ける大きなFT240か、挟み込みのパッチンコア、TDKのZCAT3035辺りが標準だと思います。
FT240はサイズの表記で、同じFT240でも材質の違いで特性が異なります。一般的には43材が有名で、特に材質の説明がなければ43材と思って良いと思います。
43材は色々なところで入手できますが、他の材質は海外やオークションなどでしか入手できないものもあるようです。
僕も43材(以下#43と記載)した使ったことがなかったので、昨年から少しづつ集めて、#31、#43、#61、#77と現在手許に4種類あります。
#31や#61はわりとめずらしいかな?
4種類の材質の差をみてみることにしました。
・測定条件
・同軸は2D LFB 2mの使い回し(何回も巻いてくたびれてきた)
・2mの同軸は切らずに測定している。巻き数が少ないと、誤差が大きくなっているはず。
・測定装置は作らず、蓑虫クリップで代用しているので、測定精度はソレナリです、絶対値ではなく、傾向を見てください
・巻数はコア半分側に普通に10回巻。
#61
ハイバンドやVHF用に良いとのことですが、その通りの特性ですね。6mには凄く効きそう。
ハイバンド用としてはちょっと最低点が高いので、もう少し低くしたいところです。
というわけで巻数を2回増やして12回巻してみました。
#61その2
いい感じで、ハイバンド用としてこのまま使えそうな特性ですが、14~28メガ全域で-40dB超えたいですね。
#77
今回調査した材質の中では一番低い周波数担当でした。10回は巻きすぎたかな?
ということで5回巻きで調べてみました。
いかがでしたか?材質の違いで、フィルターとしての特性が異なります。したがって材質が良くわからないコアの場合は、巻いて測定して確認しないと、狙った周波数で役に立たないフィルターになっている可能性が高いです。
注意
#61Mはオークションで入手しましたので、模造品の可能性がありますので、結果は参考程度にとどめておいてください。結果は巻き方、コアとの密着度などなど、いろいろな要素が変わるので、製作した後に実測しないと本来の特性がでているかはわかりません。
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