FT240-61を使ったCMF
FT240 #61を使って#43ではできないコモンモードフィルター(以下CMF)を巻いてみました。
CMFは160m~30mのローバンド用と、20m~6mのハイバンド用の2種類、両方とも各バンド-40dB以下の減衰が目標です。
実験結果から、各バンドで-40dB以下を前提にすると、コア1個や2枚重ねでは、そのコアの特徴を引き出すことはできますが、対応周波数に幅をもたせることが難しいことが判りました。
特定のバンドならコア一個でも-40dBは可能ですが、複数バンド、特にローバンドの場合は160mがネックで、試行錯誤しましたが、できませんでした。
そこで、方針を変更して、複数のCMFを直列する方法でコア単体の特性を組み合わせることにしました。
ローバンド用CMFは期待した#77が短波帯での減衰を得られず、ちょっと考えることとして、先にMA-5B(20m~10m5バンドヤギ)の給電点に入れるハイバンド用CMFを製作しました。
ハイバンドでは#61が期待通り、シャープな減衰特性をみせてくれましたので、#61を2個直列で作ることにしました。
一つ目のコアはW1JRで16回巻きで低めの周波数を担当。
二つ目は11回巻きで高めの周波数を担当させてみました。
#61のフィルター直列で、特性としては暴れていますが、14~29Mhzまで-40dB以上減衰するようにできました。
本来はもっと平坦な(帯域が広い)フィルターに仕上げるべきなんでしょうけど、今回はピーキーな特性でやってみることにしました。
21Mhzでは55dB程度の減衰が得られていますが、-50dB以上で帯域が広いフィルターは、現時点では見当がつきません。
-30dB以上ということであれば、#43に10回巻き、#61にW1JR14回巻き(14-21は-40dB程度)でできます。ハイバンドは#43よりも#61の方が使いやすいと思います。
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