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2018年1月28日 (日曜日)

ZCAT3035-1330のコモンモード減衰特性

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市販のHF帯用(200W機対応)として販売されているCMFは7メガ以上で-30dBを目安にして製品化されているようです。

自分でコモンモード電流を計測してみると、-30dB程度では効果はあるものの、コモンモード電流が一桁まで落ち切らない場合が多いのです。

市販品に変えて自作の-40dB程度のCMFを入れると、コモンモード電流がストンと落ちるのを何回も経験しています。
まぁ、コモンモード電流がどの程度ならいいのか?という指標があるわけではありませんので、気にしすぎといえばそれまでですが、少ない方が良いので、僕は一桁mAを基準にしています。

無線機に接続するCMFは広帯域であることが条件となります。またなるべく小型な方が無線機の後ろに取付易いですよね。

FT240では大きくなってしまうので、音作り研究会のブースで毎年販売しているパッチコンコア大、TDK ZCAT3035-1330で無線機用のCMFに挑戦してみることにしました。

パッチンコア、百個近く使っていますが、実は真面目に調べていない、灯台もと暗し的な状態ですので、今回ハッキリさせることにします。

まず、巻き数による減衰量の変化を調べてみました。パッチンコア一個に何回巻くか?ですが、3D2Vならちょっとキツイけど3回まで通せます。1.5Dなら8回くらいかな?
グラフは1.5Dで巻いた時です。2.5Dでも1.5Dでも、3.5Dを基準として減衰量は5%も変化しません。

グラフのように、5回巻までは、減衰量と周波数特性が巻き数に比例して増加していきます。
4回目からは減衰量の増加が減っていきますが、5回までは周波数特性は良好です。

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1個に3回巻きで-20dB弱なら、直列で並べると良さそうですが、その前にパッチコンコアをピッタリとくっつけて連結した場合はどうなるか調べてみます。

ケースに入っていますので、ケースごとピッタリとくっつけてもコア材同士は5mm程度離れた状態で、連結せずに直列している状態です。

2個連結して2回巻きすると、1個に3回巻きした程度の減衰量が得られることがわかります。

グラフを良く見比べると、10メガ以下での減衰量が2個連結では大きくなっていることがわかります。
少ないコアでローバンドの減衰量を効率良く大きくするためには、コアを連結して使うと良い結果になることが推測できます。コアを連結すると、周波数特性が下に伸びるわけです。
単体と連結を組み合わせると、一定レベル以下の減衰周波数帯域を広くできそうです。

パッチコンコア大、なかなか素性が良くて使いやすそうです。無線機の配線にも入れていますが、3回巻き程度が多いのですけど、-20dB弱かぁ・・・
1.8から28メガまで-40dB以下でカバーするのは難しいかもだけど、7メガ以上は-40dB以下、1.8と3.5は-30dB以下程度の小型CMF、作れそうな気がします。

耐圧については、いまでも同軸に多数のパッチンコアを入れていますが、200W連続キャリア5分間程度は問題ないハズです。

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