ハイインピーダンス回路のHPF
ADA4857の低歪み性能で助かっていますが、中波放送が+70dBオーバーで無線機に流れ込むと、無線機側で問題が発生しそうです。
今のところローバンド受信時にはデジセル使って事なきを得ていますが、SDRなどの広帯域フロントエンドには辛いアンテナになっています。
そこでOPantennaのTopにHPFを入れてみました。OPantennaのフロントエンドは言わずもがなのハイインピーダンス回路です。
部品配置や間隔で定数がコロコロ変わりますので、シミュレーションどおりにはなりませんし、再現性も悪いのですが、やってみることに・・・・
トライ&エラーで数日、基板のスルーホールが駄目になるくらい試してやっとこんな形になりました。954kHzのTBSが10dB程落ちてます。
フィルターの特性で2メガ付近にピークが出来ましたが、丁度そこは160mなのでヨシとしても、3メガ以上で挿入損失がでています。
挿入損失は周波数が高くなると増えて10メガでは4dB弱です。ちょっと大きいです。
安定性を犠牲にして出力抵抗取っ払って稼いだ6dBとADA4817からADA4857に乗り換えて得た2dBの合計8dBが今回のアドハンテージですが、そのうち半分を吐き出すことになっちゃいます。
予防には対価が大きすぎるので、今回は不採用とし、フロントエンドのHPFはチップが頑張れない状態になるまでは封印しておこうと思います。
部品の定数を変えては計測して変化を確認していますが、電源平滑用コンデンサの容量を少なくすると利得があがることが判りました。
ただ、容量を減らしすぎると動作が不安定になるので半減にとどめてありますが、こんなことがあるんですねぇ・・・。
| 固定リンク
コメント