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2018年6月21日 (木曜日)

ハイインピーダンス回路とBB

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ブレットボードは簡単な実験にとても便利ですが、その構造上、どうしても隣のラインと浮遊容量が発生してしまいます。

凹型の金具がならんで、部品の足を挟む構造ですから、致し方ありません。測ってみると約3pF、一つ飛ばしても0.7pFの容量があるようです。

つまり、2.54mmピッチで隣り合わせで10pFのつもりが、実際は10+3=13pFになっているし、コンデンサを入れたつもりはなくても、隣同士では常に3pFのパスコンが入っていることになります。

と大げさに書きましたが、短波帯の回路ではそれほど気にする必要はないなーと思っていました。
ところがOPantennaの実験で10kΩのハイインピーダンス回路、ハイパスフィルターを実験して、シミュレーションとは全く違った結果になったので、暫く悩みました。

入出力のインピーダンスが50Ωの普通(?)の場合は、結構シミュレーター通りに再現するんですが、今回はグラフの形自体が異なるような「全然駄目駄目」状態でした。

グラウンド不足かと思って、ブレットボードの下にブリキ板を敷いて、アースしてみても・・・・駄目でした。ブレットボードとは一点アースだったからかな?

フィルターはコイルとともかく、コンデンサの値を細かく取り替えてみて、特性を煮詰めていくので、毎回ハンダ付け、取り外しでは調整にくくて・・・

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何か良い方法は無いものかと思案していましたが、先日、音創り研究会のミーティングで、キットの部品を取り替える工夫として丸ピンを基板に実装して、整形した抵抗やコンデンサを差してもらう方法・・・が話題になりました。

というわけで、早速試作基板に丸ピン差して、インダクタとコンデンサを取り替えられるようにしてみました。
丸ピンの分、基板から浮いたりしますので、実際に取り付けた時とは微妙に異なるでしょうけど、ブレットボードとは大違い
ほぼ、シミュレーションどおりにハイインピーダンスのハイバスフィルターが再現できましたぁ

いろいろと定数を試してみましたが、なんのことはない、シミュレーションでベストと思ったけど、ブレットボードで再現しないまま、とにかく基板に実装して煮詰めた定数がやっぱりベストでした。
そう、既にブログで記事にしている定数です。
なぁ~んだ、ですが、とにかくわけはわからないけどできました・・・ではなくて、裏付けがあってできました・・・では大きな違いがあります。
今なら、あそこのCを減らすと、f特がこう動く・・・とか、このLを増やすと全体がこうなる・・とか判るようになりましたし、これが一番なんだ・・・って自信を持てます。
これ、大切だと思うんですよね。
しかし・・・一週間悩みました・・・。ふぅ。

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