BCB(中波放送阻止フィルタ)を作ってみた
ですから、広帯域フロントエンドのSDRや、短波ラジオにはちょっと辛いのが難点。特に中波が半端ありません。
僕の場合、FENの送信タワーが見えそうな距離ですし、TBSの送信所も見通し距離です。
7851にOPantennaを接続すると、954kHzのTBSがS9+55dB、しかも-21dBのATT入れてです。つまりS9+76dB程度で受信できます。
手持ちのDEGEN DE1103の外部アンテナ端子に接続すると、ローバンドでは至るところで中波放送のカブリが確認できます。
中波が強すぎてDE1103のフロントエンドが飽和しちゃってます。アッテネータという手もありますが、頑張って増幅したのを全部弱くしちゃうのはもったいないので、不要な中波帯を削除(いや、弱くする・・・です)すべく簡単なハイパスフィルターを作ってみました。
以前11素子のゴツイ奴を作りましたが、今回は3素子のお手軽版。中波のかぶりが消えればいいだけの簡単なヤツ・・が設計コンセプト。
バタワースなので、部品も10%誤差程度のものでもそんなに特性がズレないと思います。コイルもマイクロインダクタで済ませてます。
バタワースなので、部品も10%誤差程度のものでもそんなに特性がズレないと思います。コイルもマイクロインダクタで済ませてます。
さて、実際にOPantennaに接続して、いつもの試験器に入れて特性を測ったら、こんな感じになりました。
中波がかな~~~り弱くなります。
中波がかな~~~り弱くなります。
測定値は正規化していませんので-19dBで驚かないでください。
-16~18dB前後で、フルサイズバーチカルとほぼ同等の感度と読み替えてください。
グラフを見ればわかるように、これはオススメですね。簡単ですがしっかり効きます。
3素子はT型に配置するので、工作も簡単。一番大変なのはケースの工作です
たった3素子のハイパスフィルターですが、効果は絶大。実際の受信が楽しみ。というわけで、一応受信イメージをスペアナ画像でご覧ください。
青がフィルター無し、ピンクがフィルター挿入後です。
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コメント
私の(唯一の)SDRはHF+なのですが、これ用の後付けプリセレクターが近く発売されるそうで、基板写真とか特性図が発表されていました。(名前のMikeのリンク先がそこの頁です。)
自分で手を動かしたことが無いので、良否の判断が出来ないのが悲しいところですが、0 - 5.2 MHz/5.2 - 10 MHz/10 - 17 MHz/17 - 30 MHz価格はUS$49だそうです。
KiCadすんなり出来たようで、完成基板も見栄えが良いですね。私も初めてのKiCadだったのですが、結構七転八倒でした。Fusionで送料最安値にしたら、1ヶ月以上かかって届き、重大なエラーは無かったのですが、解っていたこととはいえシルクが少しおかしいし。
OPantennaでpskreporterですが、おかげさまですっかり比較する気力が失せてしまい、こちらは休眠状態です。以前は、-6dB vs. -10dBか、まあまあだなとかニヤニヤしながら熱心に比較していたのですが、今は、見比べる気すらおきません。まあ、投入する努力の量が違うので、当然の結末ではあるのですが。
投稿: Mike | 2018年7月15日 (日曜日) 08時40分