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2018年6月 7日 (木曜日)

OPantenna ADA4857版 Ver.7&HPF

57_hpfg2_2

OPantenna ADA4857版 Ver.7は利得の周波数特性を少しいじれるようになりましたので、HPFと組み合わせて、アンテナ全体の周波数特性が良くなるように調整してみました。
利得を取れるようになると、今までの馬なりとは違って、帯域無いに変なピークができないようにしようと思います。そりゃ平坦な周波数特性が綺麗だし、使いやすいですよね。
と思って頑張ると、今までの積み重ねた「馬なりで利得至上主義」とはかなり方向性が異なって、定数を全体的に見直すことになってしまいました。
もっとも、部品は少ないですが、結構な数を試行錯誤が必要です。
半徹夜で作業して、誤って4857を一個飛ばしてしまいましたが、今のところこんな感じの周波数特性になりました。
水色線は定数の調整による変化、一番下の赤は定数を決めた実験用小プローブでの特性。上の赤はプローブの大型化で感度を上げた状態です。
-18dBを超える辺りでフルサイズのバーチカルとほぼ同程度のS/NでDXが見えます(デジタルモードで計測)。

Hfpv77

HPFはマイクロインダクタを使っているため、マイクロインダクタ自体の自己共振周波数との兼ね合いが難しそうです。
使ったマイクロインダクタは10メガ付近に自己共振周波数があるので、10メガ以下については大丈夫そう。
今回のHPFは3素子の簡単なもので、2メガを基準として、1メガの1メガ間で-15dB落ちる特性になった。
フィルター無しでは-5dB程度なのでHPFの効果は大きいのですが、できれば-20dB以上は欲しい。
でも現状でも中波帯が抑えられて、TBSがS9+67dB程度に収まっている。HPF無しでは+80dBを超えてしまうので、広帯域フロントエンドの受信機(SDRや短波ラジオ)では使えません。
無線機会社によって違うけど、大体599+60dBだと-13dBm=0.05mWとしても599+80dBmだと1mWの信号なわけで、受信機に入れるにはレベルが高すぎる。
無線機へ、受信している周波数ではないけれど、レベルが高い信号が入ってくると、本来の信号が抑圧されたり、素子の歪みが増加してイメージが産まれたり、とロクなことはない。
これは、バンドスコープを限りなくワイドにして、アンテナを切り換えたりすることで、不要な信号が発生している様子を目で確認できることもある。
画面は新HPF搭載のOPantennaと、短縮バーチカルの比較(同時受信)で、左側がOPantennaです。5mに20cmが勝った

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