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2020年3月26日 (木曜日)

パルストランスのフィルター効果

St6118t SDR受信機など、受信機にはコモンモードフィルタとガルバニックアイソレータが必須と思えるほど都市部はノイズが多い。
コアに電線巻いて作るのもいいけど、市販品で済ます方も多いと想像している。

マンマ市販品では寂しいので、安価に入手できるパルストランスST6118Tを流用してみることにした。本来はLANケーブルに使う製品で、100Ωに整合しているので、アマチュア無線の50Ωには使えないが、受信だし、まぁ、使えるんじゃないかなぁ・・・・と実験してみることに。

実際にOPantennaに電源供給しているBias Teeに組み込んでみて計測したのが次のグラフです。

St6118t_2020032601150150Ωのラインに100Ω用のトランスですから、SWRは2を超える状態ですが、通過減衰量は1dB以下と、想像以上にロスは少ないです。

肝心のコモンモード減衰量はそれほど多くはありませんが、その辺のコアに適当に電請巻いたナンチャッテフィルタよりも確実に効果がありそうです。特に中波では効果を期待できそうです。
短波帯ではいま一つですが、別途用意したコモンモードフィルタと併用することで効果を期待できます。

ガルバニックアイソレータ代わりになるのかはわかりませんが、ノイズがかなり減る印象ですので、多少は効果があるのではないかと感じています。ST6118Tの魅力はそのサイズで、大きくなりがちのコモンモードフィルタが超小型にできることです。

僕はBias Teeの無線機側に入れてあります。

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