マイク分配アダプターの試作
仕様に沿って回路を考えると、ミキサーの逆の回路であることに気がつきました。それなら手持ちのヘッドホンアンプの出力部分にトランスを挿入すれば簡単に出来上がりそうです。
手持ちのヘッドホンアンプはMACKIE マッキー4WAYヘッドホンアンプ HM-4です。
小さくて安価なわりには、音質的にも類似製品よりも優れていると思います。
1入力4出力で出力レベルは各チャネル毎に調節できます。ステレオアンプですが、L側のみ使って、R側は入出力をグラウンドに落として変な信号を拾わないようにして、出力にライントランスを挿入して、マイクアンプと無線機のマイク端子に接続して送信しました。
「はろーてすと、わん、つー、すりー」
むふ♪ いい感じの音が受信している無線機から聴こえてきます。
マイク端子に入力するのはレベル調節が難しいのですが、いい感じでレベル調節できます。また,アクセサリ端子のライン入力に接続してもスムーズにレベル調整ができました。音質的にも不満はありません。
早速アダプターとして仕上げてみました。
アダプタの中身はトランスだけなので、こんな感じになりました。
グランドループを作らないために、RCAピンジャックはケースと絶縁タイプにしてありますが、今回は手持ちのプラケースを使ったので安価が導通タイプにすれば良かった。ノイズやトランスの磁束によるハム音とかが心配でしたが、この状態で無線機の上や下に置いても問題はありませんでした。
出力端子は音創り研究会仕様(?)のRCAピンジャックです。このアダプタをヘッドホンアンプに接続して、無線機4台(IC-7851/IC-7000/TM-741/TM-941)のマイク端子やライン入力端子に入力しましたが、一度レベルを調節すればあとはPTTのスイッチを切り替えるだけで送信する無線機が切替できるのはとても便利です。
ぼくはPTTの切替器として、機械式の押しボタンビデオ信号切替器を使っていますが、色々と考えられるので工夫してみてください。例えば2台の無線機で異なるバンドで同時送信する・・・というのも、マイク分配器を導入すればPTTを送信したい無線機を同時にONするだけで可能です。空いてるバンド、モードを纏めてCQを出す・・・みたいなことも簡単にできます。
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コメント
しばらく記事の更新が無かったので心配してましたが
健在が分かってよかったです。
投稿: アンドロメダ | 2021年2月21日 (日曜日) 13時10分