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2021年3月15日 (月曜日)

マイク分配器

一本のマイクを複数の無線機に接続する方法として、ヘッドホンアンプを利用するアダプタを前の記事で紹介しました。ヘッドホンアンプは安価なものなら3K程度で入手できます。ケースや部品代を考慮すると、買った方が安くなると思います。
61wppzalal_ac_sl1000_ そこで、安価なヘッドホンアンプを改造して、マイク分配器に仕立ててみました。改造ネタとして選んだのはN-AUDIO HA400 4チャンネル ヘッドフォンアンプ 電源アダプタ付きという、ベリンガーのヘッドホンアンプとそっくり(笑)の中華製です。音質とかがちょっと心配でしたが本家と遜色ありませんでした。
基板を取り出してサラッと回路をみてみると、入力→バッファ→分配→各チャネル別のアンプという構成のようです。念のため出力波形を調べてみると、出力が反転しています。音声信号ですから、反転しても特に問題はありませんが、出力を他の機材に接続した時など、問題が発生する場合があります。信号を反転させる方法は色々ありますが、今回は出力に1:1のトランスを入れるので、トランスで信号を反転して出力することにしました。

基板の半分はフォンジャクが占めています。接続するのはヘッドホンではなく、無線機ですから、フォンジャックを取り外してピンジャック(シャーシとは絶縁するタイプ)に交換して、基板の上に空き地を作ります。残っているフォンジャックは入力信号用です。
P_20210203_011013 その空き地に秋月で購入した表面実装用の小さいライントランス(600Ω:600Ω)を乗せていきます。出力を反転させるため、トランスの一次側と二次側で逆に接続して入力信号を反転出力するように配線します。無線用マイクはモノラルなので左チャンネルに割り振って、右チャネルの入力はグラウンドに落としています。
改造前とあまり変わりませんが、改造後はこんな感じです。
P_20210203_011657
改造後の周波数特性も・・・・
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