IC-705のGPS出力をFT8で使う
人気のデジタルモードFT8は送信と受信を時間で制御しているため、WSJT-XやJTDXを動作させるPCの時計がズレていると、上手く受信できないどころか、フォーターフォールには多数の信号が見えているのに全くデコードできないことがある。これは、結構焦る。JTDXの開発チームによると「0.18秒を超える誤差は6dBのデコード力低下を招く」とのことです。6dBの差はダイボールと3エレ程度の差でしょうか、6dBの差はローバンドでは致命的です。PCの時計が結構ズレるので、FT8を運用する時には、時計合わせをする必要がありますが、結構面倒です。
そこで自動でPCの時計合わせをしてくれるソフトを使っているのですが、PCの時計合わせには、基準となる正しい時計が必要です。ネット上に公開されているNTPサーバーを利用するか、GPS信号を受信するのかのどちらかになります。
僕はPCの時計合わせにはBkt Time Syncを使っていますが、このソフトはネット上のNTPサーバーとGPSの両方に対応しています。いままではNTPサーバーで使っていましたが、IC-705のGPS受信データをBkt Time SyncのGPS受信データとして使えないか入力してみました。IC-705のGPS衛星情報出力は GPS/QZSS/GLONASS に設定してあります。
Bkt Time Syncにイキナリ入力しても無反応だったら何が悪いのか、良く分かりません。そこでGPS情報表示ソフトのGPS u-centerに入力してみると・・・・
バッチリです。IC-705のGPS受信データは一般的なGPS受信機と同じフォーマットです(そうだと思ったけど、ICOMなだけに、ちょっと心配だった笑)。
一般的なGPS受信機のGPS受信データでBktTimeが動作するなら、IC-705のGPS受信データでも動作する筈ですので、確信を持って(これ大切)
Bkt Time Syncのsettingで必要項目を設定。上手く接続できれば、数分後にCOMポートなどの入力文字色が黒色から灰色に薄くなります。薄くなったらSync Nowを押してPCの時計が修正されることを確認します。
画面例ではIC-705のGPS情報出力を使ってBkt Time SyncでPCの時計の誤差が0.003秒=3msまで縮まったようです。IC-705なら、屋外運用でも本体とノートPCだけで、正しいタイミングでFT8が運用できますね。
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