マッチング用容量切り替え式コンデンサ
バリコンってみなさんご存じだろうか・・・・バリコンを知らない方々も増えているように想像しています。バリコンとはバリアブルコンデンサの略で、容量が可変できるコンデンサのこと、抵抗の場合はボリューム(可変抵抗)としていまでも馴染み深いと思います。
コンデンサの容量を連続可変するのではなく、段階的に可変するのであれば、固定コンデンサと切り替えスイッチで作れます。疑似的なバリコンみたいなものです。
可変コンデンサがあると、アンテナのマッチングに使えて便利なんですよね。特に短縮アンテナの場合、コイルで短縮しただけではマッチングが取れません。そのな時にコンデンサを噛ませると綺麗にlマッチングが取れますが、マッチングが取れる容量がケースバイケースなので、バリコンのような容量が可変できるコンデンサがあると良いのです。
このようなアンテナマッチング用の疑似的なバリコンやバリL(コイル)は、米国MFJから多数発売されています。MFJ-908,909,910辺りです。今回はIC-705で使うアンテナマッチング用疑似バリコンを作ってみました。
材料はパネルマウント型のオス・メスBNCコネクタ、小型のアルミケース、1回路12接点のロータリースイッチに30~2000pF程度のコンデンサ11種類、使い勝手は容量の選び方次第ですが、僕の経験で考えてもMFJ-909の設定値は、僕にはやや細かすぎるところはありますが、汎用的です。今回はMFJ-909の設定値そのままです。
手持ちの部品でエイヤって作ったので、コンデンサの容量も微妙にズレてるところがありますが、実際に使ってみると使い勝手(カバー範囲とか連続性)は悪くありません。コンデンサの容量は15%位の誤差は許容できそうです。
取り敢えず、マジックで書いてありますが、そのうちシールに印刷して綺麗に仕上げるつもり。
中身はこんな感じで、ロータリースイッチとBNCコネクタでお腹一杯のところへコンデンサを詰め込んでます。小型化のために小さいケースに入れましたが、もう少し大きなケースがいいでしょう。コンデンサの耐圧は50Vなのですが、IC-705の移動運用(5W)で使うには問題ないでしょう。燃えたら耐圧の高いコンデンサでやり直し・・・ですね。
最初はボリバリコンをいくつかの固定コンデンサで底上げして、10~2000pF程度を連続可変指せようかと思いました。
ハリコンを使えばSWR1.1に追い込むことも容易です。でも200pF程度のボリバリコンしか手元に無かったのと、連続可変しても段階的に可変してもSWR1.1(ポリバリコン)と1.5(今回の疑似バリコン)では、そもそもこの道具を使ってマッチングを予定している短いホイップアンテナではそれほど大きな差にはなりません。
一回転でのシンプルな操作性とソコソコの性能ということで、今回の方式としました。
500pF程度のポリバリコンが入朱できれば、500/1000/1500pFの固定コンデンサで下駄を履かせて可変範囲を0-500/500-1000/1000-1500/1500-2000pFと4バンド化すると良いかれしれません。
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