160mで北米東部が見えた
昨年末にローバンド受信アンテナシステムを変えました。昨年からローバンドは受信アンテナとしてスモールループアンテナを使っていますが、ノイズが少なく、またループアンテナのヌルポイント(不感方向)をノイズの到来方向へ合わせることでのノイズキャンセル(59+20dB程度のノイズがほぼ聴こえなくなる)を使うことで、位相差によるノイズキャンセルと同等の効果が、より簡単に得ることができます。
スモールループの指向性は8の字というよりも,Φのような感じで、ヌルはダイポールのヌルよりも深く鋭いように感じます。ヌルポイント前後の信号減衰角度は30度程度です。アンテナ一本、無調整で、ノイズが聴こえなくなるようにアンテナを回転させるだけですので、使い方は簡単です。
但しスモールループといえども、やはり160mで実用的な感度を得るにはそれなりのサイズが必要なようです。現在私が使っているのは、直径約1.2mです。7メガ辺りでは直径1m以下でも十分に感じましたが、80mや160mでは感度不足を感じました。
昨年秋頃に、ループアンテナの出力をLPFでAM放送波を切って無線機へ入れていましたが、試しに160m用のモノバンドバンドBPFを入れてみました。すると、LPFよりもBPFの方が効果的でした。やはりフロントエンドへの負担は軽い方が良いみたいです。
他にもプリアンプとかありますが、直径1.2m(給電点10m)のスモールループで北米東部が見えました。
160mのアンテナは全長7mのベースローディングバーチカルですが、練馬は畑も多く東京23区ではのどかな環境にも関わらず、ノイズレベルは高く、スモールループと比べてバーチカルではS/Nが5dB程度落ちます。
逆に言えば、バーチカルで-20dBで見える信号はスモールループだと-15dBで見えるわけで、この差はデカイです。短縮ダイポールでも張れればもっとS/Nがあがるのではないかと想像していますが、固定DPではヌルを使ったノイズキャンセルも固定方向のみになりますし、そもそも7メガのDPも張れない我が家では難しいです。
画像は2022Jan2の12Z前後の北米の入感状況
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