« 音創り研究会はハムフェア2022に出展します | トップページ | 音創り研究会はハムフェア2023に出展します »

2023年6月13日 (火曜日)

VP6AのFT8オペレーション

リモートでペディション局を運用することでも注目されているVP6Aの運用が始まったようです。コンディションにも恵まれて各バンドでよく見えているので凄いパイルアップになっています。
FT8のメイン運用周波数ではない、サブ周波数あたりにウォーターフォールで柱が多数立っているので「 何事か?」とワッチしてみるとVP6Aでした。
いゃぁワッチしてみて驚いた。驚いたのはパイルアップの厚さでも、相手の信号の強さでもない、F/Hなのは当然として、ナント7スロットで運用しているんです。7スロットってことは、7局に対して同時にQSOしているわけです。FT8のインターバルは15秒ですからop殿は相当忙しいのではないかと思います。普通のパイルアップでもオンフレでお漏らしとか、いつもヘマをやらかしている僕ではとても出来そうにないオペレーションです。

この同時に複数局へ応答する機能は、ベディションでのFT8運用で使われますが、多くて4スロット程度で7スロット運用は初めて見ました。
過去のペディションではFT8運用で、PCの時計が狂っていたり、PCのCPUパワー不足で信号が不安定になったり、調整不足のためか、スロット間での信号強度の差が顕著だったりして、今回のVP6A程見事なオペレーションではありませんでした。

VP6Aのチームは、パイルアップの大きさを想定して、運用周波数はメインではなくFT8の利用者増加に伴い追加されたサブ周波数に設定、なるべく多数の局を受信できるように受信周波数帯域も3khzかそれ以上に設定しているようです。一般的にはFT8の場合、受信周波数帯域はSSBと同じ2.4khz~2.7khz程度です。最近のDSPの無線機では受信周波数帯域を3khz以上に設定できますが、2.4khz帯域(300~2700hz)で運用されていますので、2900Hz当たりでCQ出しても応答率が悪いし、ペディション運用でも2900Hz付近で呼んでも叫んでも応答がないことが多かったですが、VP6Aは3000hzより上まで受信帯域を広げて受信しています。

というわけで、最初の1時間はビックガン各局に全く歯が立ちませんでしたが、7スロットでガンガンパイルをさばく彼らを見て、受信帯域も広げているに違いない・・・と3000hzを超えてコール。数コールでコールバックが。
続けてパラで運用している他のバンドでも柳の下の二匹目と三匹目をゲット。いゃぁ~、最初の苦労が嘘みたいに簡単でした。たぶん、僕がコールした周波数は誰も呼んでいなかったのでしょうね・・・。QRMは極力避けるのはデジタルモードの基本であることを再確認しました。

 

|

« 音創り研究会はハムフェア2022に出展します | トップページ | 音創り研究会はハムフェア2023に出展します »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。