カテゴリー「HiFi SSBとオーディオ」の227件の記事

2021年3月15日 (月曜日)

マイク分配器

一本のマイクを複数の無線機に接続する方法として、ヘッドホンアンプを利用するアダプタを前の記事で紹介しました。ヘッドホンアンプは安価なものなら3K程度で入手できます。ケースや部品代を考慮すると、買った方が安くなると思います。
61wppzalal_ac_sl1000_ そこで、安価なヘッドホンアンプを改造して、マイク分配器に仕立ててみました。改造ネタとして選んだのはN-AUDIO HA400 4チャンネル ヘッドフォンアンプ 電源アダプタ付きという、ベリンガーのヘッドホンアンプとそっくり(笑)の中華製です。音質とかがちょっと心配でしたが本家と遜色ありませんでした。
基板を取り出してサラッと回路をみてみると、入力→バッファ→分配→各チャネル別のアンプという構成のようです。念のため出力波形を調べてみると、出力が反転しています。音声信号ですから、反転しても特に問題はありませんが、出力を他の機材に接続した時など、問題が発生する場合があります。信号を反転させる方法は色々ありますが、今回は出力に1:1のトランスを入れるので、トランスで信号を反転して出力することにしました。

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2021年2月 5日 (金曜日)

一本のマイクを複数の無線機に接続する

お気に入りのマイクがあると、色々なバンドで使いたくなるものです。色々なバンドで運用するには、無線機も増えていきます。その都度マイクをつなぎ変えて、レベルを調節して・・・と、結構面倒な作業が発生します。

特にHF大型機で背面のアクセサリ端子からラインレベルで入力するのと、V/UHF帯のモービル機など、マイク端子のみの無線機のマイク端子にマイク信号レベルで入力するのとでは、信号レベルが全く異なります。毎回調節すれば良いのですが、できれば、無線機毎に利得調節ができて、一度レベルを設定したら、そのままの状態で使えるとありがたい。

そんなわけで、マイク切替器を思いつきで試作してみましたが、音声信号に雑音が乗ったり、回り込みが止まらなかったりと、実用的なものにはなりませんでした。原因はグラウンドループのようです。

また、マイク切替器は最低でもマイク信号とPTT信号を切り換える必要があるので、マイク信号2本とPTT1本(アースは共通)の3回路を切り換える必要があります。無線機3台なら3回路3接点のロータリースイッチか、電子スイッチを使うことになります。ポイントはマイク信号のグラウンドは無線機毎に独立していることです。(グラウンドループが出来ない状態を保つ)

色々と考えましたが、グラウンドループはトランスを使ってマイクと無線機を直流的に絶縁することにしました。また、マイク切替器の発想を変えて、マイク分配器にすることにしました。つまり、どの無線機へもマイク出力信号を常時接続してしまい、PTTをのみを切り替えることで、どの無線機でもお気に入りマイクが使えるようになります。PTTは基本的に無線機共通でPTTをアースに落とすと送信ですから、切り替えスイッチも簡単なもので実現できそうです。

ふむふむ・・・要求仕様はこんな感じかな?

・1入力(ラインレベル)3~4出力(モノラルで可)

・入力バッファ

・各チャネルに出力レベル可変アンプ(ラインレベルからダイナミックマイクレベル)

・各チャネルは1:1(600Ω:600Ω)トランス経由で出力

・PTT(無線機)切り替え用スイッチ

こんな分配器があれば、マイクアンプと接続して、出力を色々な無線機のマイク端子でもアクセサリ端子でも入力して運用できますね。

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2020年1月 3日 (金曜日)

BBEとViVA HD3Dにトーンコントロール全部入り

61ttjtvjjhl_sl1280_ 無線の受信音、僕はなるべく周波数特性の良い外付けスピーカーで聞いています。いわゆる通信型ではありません。了解度より音質重視ですね。といっても無線機の脇に置いてるので大きさの点で小型なBOSE M3で我慢しています。本当は16cm程度のスピーカーで聞きたいところです。

また、多数の無線機の出力を一組のスピーカーで聞くため、無線機のオーディオ出力をミキサーに入力、ミキサーの出力をパワーアンプ内蔵のBOSE M3に入力しています。今は無線機4台とPCの合計5ソースをミキサーに入力しています。ラインミキサーはベリンガーの製品を使っていましたが5年もすると接触不良が発生し、だましだまし使っていましたが、先日DENONのDN-312Xにしました。ラインミキサーよりも、宴会場のマイクミキサー的な製品ですが、ラインレベルのモノラル入力チャンネルが豊富で、BGM用のステレオラインレベル入力も3CHあって、無線機中心のシャック用にはいい具合です。

ミキサーとパワーアンプの間は直結したり、真空管のプリアンプ入れたり、BBEやトーンコントロールなどの機材を入れたりしていましたが、先日アマゾンでBBEとVIVA HD3D機能にトーンコントロールが付いてる機材を見つけました。
BBEは簡単に言えば、50Hzと4kHz辺りをブーストして、低域にはコンプかけていわゆるズムズムシャキシャキ音質にする装置で、普通に聞きやすくします。VIVA HD3Dは3Dの名前の通り、周波数帯域ごとに音を分割して処理して、音に広がり、つまり立体的にしてくれる機能でテレビなどに内蔵されていますので、ご存じの方も多いと思います。

BBEは機材を持っていましたので、無線機に使うと良いことは経験していますが、VIVA HD3Dはテレビでは経験済みですが、無線機では未経験。先日アマゾンをフラフラしていたら、欲しい機能全部入り(笑)の機材を見つけました。安価でしたので、早速NFJオリジナル DSP搭載デジタルコントロールラインアンプ P01J を購入して試してみました。

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2019年10月 2日 (水曜日)

4x4mmQFPの変換基板

P_20190921_113810-1 4x4mmQFPから16DIPに変換する変換基板を作ってみました。QFPパッケージはチップ側面の金属部分にハンダ付けします。本来はクリーム半田でリフローしてハンダ付けするのが普通でしょう。手半田でもハンダ付けできますが、難易度はかなり高いです。
QFPはかなり細かいのと、変換基板はかなり小さいので、面付けする必要があるので、基板を作りたいとは思っていたものの、中々作る機会がありませんでした。

4mmQFPをDIP16に変換する変換基板は探せば入手できますが、実はQFPのチップにNCの端子がある場合に、市販のQFPの全pinを引き出すタイプの汎用変換基板では、NCにDIPピンとピンまでの配線が接続されることもあってか、チップの動作が不安定になったり、発振してしまうことがありました。
そこでQFPのNC端子には、何も配線しない変換基板(汎用ではなく、特定のチップ専用になりますが)が欲しかったのです。
でも、このままでは、ズルズルと先のばししそうだったので、エイヤって作ってみました。できあがった基板にチップを手半田して試してみましたが、やっぱりQFPの手半田は難しくて、何回もやり直しましたが、何とかできました。これでQFPのチップもブレットボードで使えるようになります。

試しに、以前は発振して使えなかったチップをこの変換基板で使ってみましたが、プレットボードなのに極めて安定して動作し、以前に汎用変換基板の不安定な状態が嘘みたいです。
そりゃぁ、NCにはホント何も繋げるな・・・ってデータシートにはありますが、汎用変換基板じゃ、ルーペでみながらカッターで配線を物理的にカットしないと無接続にはできませんし、んな細かい作業はチト無理。そんなわけで、専用変換基板になったわけです。QFPは9pinしか使っていないので、DIP10でも問題ないのですが、ピンアサインを間違えそうなのと、変換基板にパスコンも載せてしまうためのスペースも欲しかったのでDIP16にしました。

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2019年5月26日 (日曜日)

ムラタ エミフィルDSS1NB31H104

P_20190525_093726_vhdr_auto_1  回り込み予防として便利に使っている三端子コンデンサ、短波帯がターゲットなので0.1uFを愛用しています。電源回路だけではなく、オーディオラインにも入れてますが、モニターしている限りでは低周波では減衰も感じませんし、高域も問題ありません

夏のハムフェアに向けてマイクアンプキットを企画していますが、回り込み防止にコイツを採用するつもりですが、実際に周波数特性を測ったことがなかっので、基板に載せてネットワークアナライザで計測してみました。

仕様書ではこんな感じで24が0.1uFの周波数特性です。

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10MHzを中心にして2~50MHzで-30dB程度の効果がありそうです。

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2019年4月27日 (土曜日)

ハイレゾ対応ポータブルDACアンプ ZDC-205A-SG

31kahaunrql  PCの音は、Creative USB Sound Blaster Digital Music Premium HD r2 ハイレゾ対応 USBオーディオインターフェース アナログ録音 再生リダイレクト SB-DM-PHDR2(長い名前だ・・・)を経由して、アンプ内蔵小型スピーカー(BOSE M3)で聞いています。
音質も価格相応だし、再生リダイレクトは便利に使っています。不満といえば、マイクアンプの測定などでWaveGeneを使いたい時に、出力にスピーカーを接続しているため、測定時にはPCが無音になってしまうことでした。

そこでUISBサウンドデバイス(USB DAC)を一つ購入してWaveGeneとセットで使おうと思っていて、見つけたのがCovia ZEAL EDGE PORTABLE DAC AMPLIFIER for Android ( ハイレゾ対応ポータブルDACアンプ ) ZDC-205A-SG(これも長い名前だ・・・)です。
別にスマホ専用ではなく、USB A オス - microB メスの変換コネクタを使ってPCでも動作しました。192kHz/24bitのハイレゾ音源まで対応可能 でES9023搭載で1000円切る価格‼

早速音質チェックで聞き慣れた曲を聴いてみたけど、サウンドブラスターよりちょっびっといい感じ・・・・。
価格を考えると、コイツはお買い得♪

でも、ユーザーレビューにあるように、とても壊れやすいようですので、購入には割り切りか、修理の覚悟が必要でしょうね。
もっとも、これで故障しなければ、大ヒット商品になっていると思います。
搭載しているDAC ES9023の性能は、同じ価格帯で良く使われているPCM2703を搭載したオーディオデバイスとの比較記事が参考になるかも。載ってるES9023がホンモノなら・・・ですけど(笑)

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2019年1月 5日 (土曜日)

ボーカルマイク形クリスタルマイクDXM-01P追加販売

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年末に音作り研究会のメンバーが頑張ってヴォーカルマイク型DXM-01Pを10本用意しました。

ヴォーカルマイク型DXM-01Pは、金属製のドッシリしたボディにクリスタルマイクエレメントと増幅回路を内蔵させています。
本体に内蔵させた増幅回路を動作させるため、コンデンサーマイクのようにファンタム電源が必要となります。
マイクのコネクタはキャノンコネクタとなっています。

ティアドロップ型でレトロ感があるDXM-02Sは無線機に直接接続できましたが、今回発売するヴォーカルマイク型DXM-01Pは、ミキサー等、ファンタム電源が供給できる機材が必要になります。

デフォルトではラグチュー用にワイドな周波数帯域にしていますが、付属している抵抗に交換するとDX向けの音質に変更できます。

機種 DXM-01P
商品内容 クリスタルマイク(ファンタム電源動作)
価格 6,000円 (お一人様1本限定)
(送料  着払い ヤマト宅配便 関東発 60サイズ予定)

 

今回の販売分は完売しました。ありがとうございました。
1月5日 10:22

残念ながら入手できなかった方にはお詫び致します。

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2018年12月 6日 (木曜日)

ラインレベルインジケータ

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機材の出力や機材と機材の間に入れて、ラインのレベルを視覚的に表示するインジケータをデッチあげました。
実験で使った残り物の基板やケースを使っています。
基板の取付穴でドリルが滑って斜めになってしまいました、そういうわけで基板に取り付けたバーLEDも傾いてしまったのが残念。
簡単にでっち上げたので、みてくれには難がありますが、電気的にはとってもいい感じです。
基板は秋月のLM3914使用レベルメーターキット用基板を使って、チップや部品の定数を多少変更しています。
チップはLM3914ではなく、秘蔵(?)のLM3916(ディスコン)を使ってVUメータにしました。

また、LM3916単体では感度が低いので、LM358でハイインピーダンス入力で増幅回路を追加、本家の音源への影響を抑えつつ、LM3916に十分なレベルまで増幅しています。
回路は試作中のマイクアンプとほぼ同じ。

筐体上にはin/outのキャノンコネクタ、左下は電源スイッチと電源on表示のLED、右下はフルスケール調整用のツマミ。

電源は単四x4本の6V。乾電池化することで、電源ケーブルを気にせず、ステージなど屋外でも取り回し良く使えるようにしました。
みてくれは、まず斜めの基板を真っ直ぐにして、スモークアクリルで目隠しすれば、かなり良くなりそう。

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2018年10月30日 (火曜日)

ファンクションジェネレーターの導入

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高調波発生器でもある、手持ちの低周波発振器。この発振器を使っていると、発振器の高調波が強いため、増幅器の歪みが良く分からなくなってしまいます。

そこで、安価で優秀な低周波発振器や信号発生器を探しているのですが、安価ではなかなか良いものがみつかりません。

安価なものは、僕の手持ちの安価な発振器と同様の高調波が多くでるものや、スペック不明のものです。仮にも-100dBの世界の計測に、スペック不明の発振器はまずいなぁ・・・・。
って、安価で高性能な発振器なんて、そうそう簡単には見つかりません。それにできれば小型でかさばらないものがいいのですが、高性能な測定器は基本的にはデカイです。

ん~~~~~、オークションでお目当ての発振器を競り負けた(予算オーバーで下りた)翌日閃きました。
いつも音楽聞いている音の良いスマホの発振器アプリはないのかな?
ってグーグルPlayで探してみると、ズバリそのものも含めていくつかのアプリが見つかりました。

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2018年7月26日 (木曜日)

MXL R144のトランス換装

お手頃な価格で入手できるリボンマイクとして、MXL R144は人気があるようです。お手頃価格ではありますが、ズッシリとした大柄なボディ、そしてふくよかなリボンマイクの音質を楽しむことができます。
このR144のパフォーマンスを数段向上させる手段として、トランスの換装(交換)があります。音作り研究会のリポンマイク用トランス"響"への換装の勘どころをご紹介します。
トランスが入っているケースをそのまま使う方法と、ケースは使わない(外したまま)方法があります。ケースに入れなくても、問題ない場合が多いようですから、工具(ドリル等)が揃わない場合や、加工が面倒ならケース無しが良いでしょう。
響からは5本の配線が出ています。白、白(印付き)、青、赤、黒の5本です。白2本はモーターへ、青、赤、黒はキャノンコネクタへ接続します。
白二本はモーターにこんな感じで配線して接続します。白は印付を中央に、無印を外側に接続します。

P_20180726_161930_vhdr_auto 響からでている白線はリボンからの微弱な電流がスムースに流れるように、極太電線になっているので、配線を通す穴は必要に応じて広げてください。

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