カテゴリー「CQ Digital WAZ」の11件の記事

2012年1月11日 (水曜日)

CQ Digital WAZ

Digitalwaz

米国のCQ社はコンテストやWAZで有名ですが、WAZには色々な種類があります。米国CQ社はPCの普及で広まったRTTY以外のデジタルモード向けに、2000年からWAZにDigital部門を追加しました。僕がDigital WAZに挑戦した記録です。
 

  • Digital WAZ 40QSLs Gallery
    申請した40枚のQSLカードです。PSK31は結構めずらしいところとQSOできたりします。CW/SSBだとパイルアップになるところでも、ノンビリQSOできますよ。


    Special Thanks

    DX情報をはじめ、アワード申請なんて初めて・・・の私にアドバイスしてくださったJA1ADN井原om。挫けそうな自分を励ましてくれたJN1NET宮田om。
    それにPSK31未経験にも関わらず、私のDigital WAZのためにガーナからPSK31初QRVに挑戦していただいた9G5DX(JH8PHT)高崎om、JA向けにビームを振ってくれたVO2NS Naizaire、また、私とQSOしていただいた皆さん全員にお礼申し上げます。

    最後に、イコールコンディションでDigital WAZを制定し、全員にチャンスとチャレンジのステージを提供していただいた米国CQ社に感謝します。


    このカテゴリーは以前ホームページに掲載したものをブログに転載しました。
    (2012年9月)

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2012年1月 4日 (水曜日)

番外編:安心するのは早かった

さて、無事WAZマネジャーからメールをいただき、色々なことで不安はあったものの、No.001でのDigital WAZ取得は大丈夫ではないか?と思っていました。
そこで、確認の意味もあってUSA CQ社が発行するCQ9月号を楽しみにしていました。
残念ながらUSA CQ誌9月号の入手には失敗しましたが、該当部分のコピーを入手することができました。

    あれ???

何回見なおしても「JA1ANI」と掲載されています。自分のコールサインを間違えたのか?と思い、申請書のコピー(取っておいて良かった)を見ると、ちゃんと「JI1ANI」になっています。
それに冷静に考えれば、QSLカードのTo Radioは全部JI1ANIなんですから、JA1ANIの筈はありません。

    ありゃ~~~、折角なのにミスプリじゃん・・・と大変残念に思いました。

今から思えば、これが甘かったのです。

そして待つこと更に2ヶ月、12月の初旬にボール紙の筒に入った小包が米国から届きました。
    「やったぁ、賞状が届いたぞぉ !!」
はやる気持ちを押さえつつ、筒から慎重に賞状を取り出して広げてみました。

いゃぁ、いいもんですねぇ・・・。色々な苦労が報われた瞬間です。
そのまましばらく、賞状を見てニヤニヤしていました。No.001が輝いて見えました。文字は印刷ではなく、ペンによる筆記体での手書きなんですね。素晴らしい !!
数分間は、走馬灯のように困難だったQSOの様子が思い出されました。Zone2 34 40 35.....

やっばり手書きは味があるなぁ・・・と思いつつ、賞状に記載されている文章を読むと・・・

あれ???

コールサインが「JA1ANI」と記入されているではありませんか!!

    なんじゃこりゃ~~~~~~

そうです。やっと届いたDigital WAZ No.001の賞状は「JA1ANI」局宛てだったのです。
ショックのあまり、しばらく放心状態になりました。

続きを読む "番外編:安心するのは早かった"

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頑張れアパマンハム

私はアパマンハムです。もちろん大変恵まれたアパマンハムであることは事実ですが、最初は皆さんと同じように、ベランダから突き出したモービルホイップからスタートしました。
相手の信号がS7以上ならok、S5以下だとふられる可能性大・・・って感じかナ?ログを見ても、相手のRSTと自分のRSTは見事に4-5違っています。(もちろん、私のRSTが悪い・・・)

アパートからQRVすることは生活時間帯に発生するS7-9のノイズやインターフェアとの戦いでした。

ひとつづつ、原因を探って解決していく過程を通じて、アンテナや同軸ケーブルの構造や動作理論を含めて高周波全般について知識を習得することができました。
また、弱い信号を解読するために、リグ内部での信号の処理や、冷蔵庫(!)を含めた家電製品から発生するノイズ対策などを学ぶ機会を得たことは、大変有意義であり、ハムライフをより深めることができたと思います。
きっと回りに人家のない、恵まれたロケーションの方にはできない経験でしょう。

確かにアパマンハムは条件が悪いです。アンテナ小さい、パワー出せない・・・でも、色々と工夫したり、考えたりして悪い条件をクリアしていくこと、あきらめずにチャレンジすることがアマチュアスピリットなのではないでしょうか?
PSK31を始めとするDigital Modeは従来のSSB/RTTYではQSO不可能な弱い信号でもQSOできます。

また、PSK31はCWより使用する帯域が狭く、貴重な電波資源を有効活用できます。
実際にPSK31でQSOすると、相手の局がGP/DPが中心で、ビームアンテナを使っている局は少ないことに驚くと思います。
パワーも数十ワット程度が殆どで、まさにアパマンハムにピッタリのモードだと思います。

私のDigital WAZ達成が他のアパマンハムも含めて、他のアマチュア無線家の方々の刺激になり、Digital Modeのアクティビティの向上につながれば幸いです。

(2001年7月)

Digital WAZカテゴリーの記事は僕のホームページの閉鎖に伴いブログに記事を転載しました。

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No.001

EMSで送ったので、翌週にはWAZデスクへ届くと思っていたのですが・・・・
郵送してから毎日、インターネットのトラッキングで「今日はどの辺りまで行ったかな??」と調べていました。米国の地元の集配局までは快調でした。

ところが、その集配局で止まったまま・・・です。 7月になっても集配局で止まったまま・・・・・。

いくらなんでもこれはオカシイ・・・・と思い、WAZマネジャーにメールで私の申請書が届いているか問い合わせてみました。
WAZマネジャーから翌日に返事が届き、私の申請書一式は無事届いていて、今週中に作業するとのこと。

どうやら、米国でEMSの伝票入力をサボッたらしいのです。(これじゃぁEMSの意味が全くないじゃないか・・・・ 〒 お金返せ~)

とにかく、虎の子のQSLカードも含めて、無事に届いていることがわかって一安心、後は不慣れな申請書に不備がないことを祈るだけです。そして翌週の7月10日火曜日(現地時間では月曜日ですね)、WAZマネジャーのPaulからメールが届きました。

    ドキドキドキ・・・・・・。思い切ってメールをあけると・・・・

   

Congratulations!
    You have been awarded DIGITAL WAZ 001. I have also sent a "News Headline" to W2VU (our editor) to include in September issue of CQ.

やったぁ~~~~!! Digital WAZ No.001(つまり、世界で最初だ)だぁ~~。賞状が届くのは数ヶ月( ! )先とのことですので、ちょっと不安ですけど、相手はWAZアワード発行の責任者ですから間違いありません。
アパマンハムである私が、新設部門とはいえ、あのWAZをNo.001で達成できたのです。

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JI1ANA??

最後のZone35は、記念すべきガーナからの1'st Ever PSK31 QSOというオマケもついて、出来すぎと思えるエンディングでした。
後は申請手続きです。正式に認められないのでは、せっかくの努力も実りませんし、協力していただいた方々にも申 し訳ありません。

Zone35 9G5DXのQSLカードは、高崎さんのご好意で、ガーナの絵葉書に手書き・・・という特別QSLを発行し、日本へ直接郵送していただくことになりました。
待つこと2週間、ついに待ちに待った9G5DXのQSLカードが国際書留郵便で届きました。 到着したのが6月16日(土)午後でしたので、すぐに、下書きしてあったWAZ申請書を清書しはじめました。

通常、WAZ申請はJARLでQSLカードの確認をしてもらい、申請書に確認者のサインをもらえば、申請書一枚だけで申請でき、QSLカードの送付は不要です。
ところが、Digital WAZは、まだ誰も完成していないためか、フィールドチェックは認められず、申請書と40枚のQSLカードを米国のWAZデスクまで提出する必要があるのです。

夜には申請書類や封筒、40枚のQSLカードなどの準備が終わりました。なにせ、初めての経験ですから、WAZルールをチェックしたりして、時間がかかってしまいました。

最後に、念のため40枚のカードや申請書を入念にチェックしたら・・・・ナントZone26のQSLカードのTo Radio欄に「JI1ANI」ではなく「JI1ANA」と記入されているではありませんか !!! どひぇ~~~~。

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心臓に毛が生える?

最後に残ったのはZone35(西アフリカ)でした。私がZone35からのPSK31の信号を聞いたのは2000年初夏ごろにTZ6DXがQRVしているのを数回聞いただけ・・・。
2001年2月中旬にも、TZ6DXが聞こえたらしいのですが、ちょうどその日はローカルの家に遊びに行っており、TZ6DXの存在には気づきませんでした。

3月初旬にもTU2OJが聞こえましたが、猛烈なEu Wallと大陸からのホニャララFMのQRMで全くダメ。
4月5月と早起き・夜更かししてワッチしてもZone35はCW/SSB/RTTYでは聞こえるものの、PSK31では全く聞こえません。 「これは秋頃までは無理かも・・・」と思い始めました。

そんなことを考え始めた5月の下旬、時々見に行く無線関係の掲示板にJH8PHT/高崎さんが「ガーナからRTTYメインでQRVする」と発言しているのを見つけました。

RTTYを運用するなら、もしかするとPSK31も・・・・と思い、無礼を承知で面識のない高崎へんにメールでお尋ねしました。高崎さんは私も愛用しているLoggerを使ってロギングしているとのこと。
「ツイてる」と思いました。LoggerのPSK31機能を使えばQRV可能だからです。

高崎さんに事情を説明して、ガーナからPSK31でのQRVをお願いしました。すると、ガーナからのPSK31運用は前例がないとのこと。結局、高崎さんは手を尽くして、ガーナでのPSK31の正式な運用許可を取ってくださいました。(高崎さん、ありがとうございます)

その後、高崎さんとは、CW/SSBではQSOできましたが、肝心のPSK31ではQSOできません。そこで最後の手段としてスケジュールQSOをお願いしました。
このころになると、私も必死です。私の心臓には立派な毛(?)が生えていました。高崎さん、無理言ってごめんなさい。

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Zone 2と34

そうこうしているうちに、2001年春のコンディションが最盛期を迎え、PSK31のアクティビィティも前年に比べると非常に高くなっていると感じました。
それまであまり信号が聞こえなかったカリブからも、連日のように信号が聞こえるようになり、2000年春のシーズンとは大違いです。

Zone34も、2000年のST0P以降はPSK31の信号が聞こえませんでしたが、SU1SKがPSK31やRTTYにアクティブにQRV、Zone 2もF5TBAがPSK31ペディションを行うなど過去最高の盛り上がりを見せました。

2月の段階でZone2/34/35が未交信でしたが、伝播的にチャンスが少ないZone2が最も困難と目星をつけ、最優先することにして、毎日早朝集中的にQRVしました。
VO2NSも「時間があったら、信号聞いてみるよ」とのことでしたので、そのうちチャンスがあるだろうと思いましたが、 3月中旬にQSOすることができました。

PSK31は北極回りのパスで発生するフラッターに非常に弱く、フラッター気味の信号はS9でも全くデコードできません。Zone2とのQSOした時は、最初は100%コピーできましたが、ショートQSOが終わるわずか数分後には30%程度(それ以下かな?)までデコード率が低下してしまいました。
まさに薄氷を踏むような、大変スリリングなQSOでした。

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CFMできない・・・

交信Zoneは予想に反して順調(?)に増えているのに、QSLカードが中々集まりません。2000年12月ごろはCFMは20Zone程度だったのです。JARLからQSLカードが届くのは2ヶ月に1回です。
できるだけ早くWAZを完成したい・・・と思いはじめた私は、QSLカードの回収率を上げるために未CFM Zoneに対して、大量(?)のSASEを送る作戦を開始しました。

全然カードが戻ってこないU-Zoneに対して、書留を連発したのもこのころです。Zone17は運良くBuro経由で届きましたが、Zone18・19は苦労しました。
QRVしている局は多いので、どんどん交信して、どんどん書留でSASEする・・・という感じ。いつも、会社の近くの郵便局から差し出していたのですが、そのうち、私が窓口に行くと黙って書留用紙を渡されるようになりました。hi...

U-Zoneは大変でした。結果的にU-ZoneからSASEが戻って来たのは2-3割程度でしょうか? 中には2'nd QSOで「QSL届いたぞ。俺も先週送ったから・・・」と言われたのに届かないこともありました。
相手の国の政情や社会不安を考えて、多少の抜き取りや郵便事故は覚悟していたものの、ここまでとは・・・・。

ある日、仕事から帰ると「書留郵便が届いています」との郵便局からの知らせが・・・・。
私はイソイソと郵便局の夜間窓口に行きました。Zone18かな?いや、19かな?ウフフ・・・って感じですね。
そんな私が窓口で受け取ったのは、QSLカードではなく、私が差し出した封筒(あて先不明の戻り郵便)そのものでした。ガックリ・・・・。
(書留は、あて先不明でも書留として戻ってくるんですね・・・・考えれば当然ですが・・・)

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毎日QRV

当時も(といっても去年ごろ)今と同じように、私はPSK31でQSOするのが楽しくてしかたありませんでした。PSK31にまじめに取り組むと、無線ばかりではなく、パソコンやソフトの知識も重要になってくるのです。

秋葉原で安いサウンドカード何種類も買ってきて、とっかえひっかえPCに組み込んでは特性を測ったり、実験しながら毎日QSOして確認するような状態でした。
仕事から帰宅する時間を考えると、QRVするのは夜間でもDXが聞こえる14/21が中心です。

2000年10月頃に友人が21CWでWAZ完成にZone2を残すだけとなり、私も改めてPSK31での交信Zoneを調べてみたところ、30Zone程度になっていました。
私が使っているロギングソフトLoggerにはWAZ Zoneを表示する機能があって、未交信Zoneがすぐにわかるようになっていますか、RTTYとPSK31やSSTVは、全てディジタルモードとして記録されるので、正確にカウントするためには、RTTYとPSK31を分けなくて手計算しなくてはならないのです。

30とはいっても、未交信ZoneにはZone 2/7/9/22/34/35など難関ばかりが残っています。
特にZone 2/7/9/34/35はクラスターにも情報がなく、PSK31でQRVしている常駐局も存在しているのか分からない状態です。

北米の奥深くと、カリブとアフリカ・・・・SSBやCWでも日本からは交信が難しいところなので「ボチボチやるかな・・・」という感じでした。

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WAZに憧れて・・・

私がDigital WAZが新設されたことに気づいたのは、2000年の春頃のことです。
CW/SSBで交信したQSLカードが結構集まってきたので、WAZのルール確認の意味もあって、米国CQ社のサイトでWAZアワードの説明を見ていて初めてDigital WAZのことを知りました。

1974年に開局した時から、私はDXCCよりWAZに憧れていました。学生時代に実家からQRVしていた頃に10mのSSB(シングルバンド・シングルモード)でZone40を残すだけ・・・・まで行きながら、そのままQRT状態になっていました。
今でも3月の早朝に聞こえたZone40(TF/アイスランド)の信号はハッキリと覚えています。(結局QSOできませんでした)

その後、就職したこともあって、たまにQRVするものの殆どQRT状態でした。
次に熱心にQRVしたのは会社を辞めた後でした(笑)。ちょうどその頃パケット通信がはやりだしていましたので、ワープロとTNCを買って、早速チャレンジ。
文字によるチャットは新鮮で、とてもたのしく、今から思えば、PSK31へ熱中するきっかけとなりました。

当時は430Mhzでチャットしながら、29MhzのFMを使って、VKとJA間でRBBSのメールやメッセージのフォーワーディングのお手伝いをしていました。
通常のHFパケット通信は300bpsですが、FMでは1200bpsですから、コンディションさえ良ければ、とても早く転送することができました。

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